そこは薄暗いキッチンだった。
わたしは今49才だが、なぜか小学生の時住んでいた借家のキッチンだった。
当時小学生低学年の時の部屋着である、白のランニングシャツと白のブリーフパンツ姿だった。
洗いたてではなく、汚れていて、よれっとしている。数日のあいだ洗濯をしていない。
キッチンは裸電球に傘がかぶせてある照明なのだが、10秒に一回一瞬、消灯する。そしてすぐ点滅し、点灯する。を繰り返す。
食卓テーブルはなぜか料理のそれは一切置いていなく、テーブルサイズの内側に四方マイナス10センチ、高さ二メートルぐらいの箱が置いてある。
なんでこんな大きな箱が?
箱の頂上は天井に今にも付きそうで。。。
「え!?」
・・・
その箱の上部には、生首が。。。
娘の。。。。首から上。。。。胴体から切断された。。。
口には用紙が綺麗に折られて口に押し込められていた。
その時、となりの部屋から父親がキッチンにきた。
その瞬間。。。
洗濯機のセンサーが「ピー――――っ」と鳴った。
とても嫌な予感がした。
「おやじ!悪いけど洗濯機の中みてみてくれないか?」
父親は洗濯機の蓋をあけて、それを取り出した。
嫌な予感は的中した。
母親の生首だ。
父は母の生首を抱え、茫然とし、ふらふらと外へ出ていった。
そして、わたしは娘の生首を見上げ、茫然としていたと思っていたが、携帯で警察に電話をしていた。
「はい警察です。どうなされました?」
という電話口の声を期待したが、
なぜだか、
電話口の音は、「カチャ。きゅるキュルキュル」という音がした。
録音された音声が流れるのか、こちらの言葉を録音するのかわからなかったが、
そこで目が覚めた。
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